山下ふ頭再開発はどうなっているの?
カジノを含む統合型リゾート(IR)施設の計画が中止になって以降、再開発計画はどうなっているのでしょうか。
横浜市は、山下ふ頭再開発を話し合う「検討委員会」を設置し、一年間にわたり議論を進めてきました。
そして、昨年(2024年)12月に「検討委員会」は、横浜市長に対して「答申案」を提出しました。
その内容は、方向性として
(1)「緑と海辺」空間の創造
(2)持続可能なまちの実現
(3)横浜らしさと賑わいが広がる都市モデルの構築
具体的には、
●臨港パークから大さん橋、山下公園までの水際線と連続し、市民や来街者が憩い、賑わうオープン スペースの形成
●建築物と一体となった立体的な緑の創出
●水際線の賑わいのある歩行者空間の形成
●水上からのアクセス環境の整備
●緑や水際線を活かした上質な滞在空間の形成
以上が「答申」の骨子です。詳細な内容については、横浜市ホームページに掲載されていますのでごらん下さい。(以下リンク、PDF)
山下ふ頭再開発の方向性について(答申ー横浜市HP)
今後この「答申」を受けて横浜市は「事業計画案」を作成する予定になっています。
検討委員会から「答申」が出されましたー疑問多いのですが!
(1)「緑と海辺」空間や持続可能なまちと「集客施設」は両立するものではない。(神奈川大学・幸田雅治教授)(朝日新聞横浜版2025年12月10日より)
右側は朝日新聞横浜版の見出しであるが「3方向性盛る」とは、いわゆる「玉虫色」であり、どちらの方向へも可能性があるということ。
極端な例えかもしれないが「カジノ」を含むIRも可能と言えるのではないか。
(2)事業計画策定に当たり「市民」参加の道筋がない。
検討委員会の委員であった前出の神奈川大学・幸田雅治教授は、委員会において「事業計画検討委員会を設置し、市民も委員になるべきだ」との提案に対し、異例の多数決を行い、否決した。横浜市に市民の意見を聞く態度があるのか、はなはだ疑問だ。
市民は【山下ふ頭】に何をつくって欲しい?
直接、市民に聞いてみました! シール投票の結果は?
「平和と民主主義をともにつくる会・かながわ」は、今年3月から4月にかけて鶴見駅や桜木町駅で「山下ふ頭に何をつくって欲しいか」のシール投票を行いました。
517枚のシールを貼っていただきました。その結果が下記です。
今回、約500人ほどの市民にシール投票に参加いただきました。
上記のシール投票の結果を見ると多くの市民が自然と触れ合える公園を望んでいることが分かります。
これがすべて「市民」の声だとは断定はできませんが、一つの方向性を示しているかと思います。
私たちは今後もより多くの市民の「声」を把握するためにシール投票などを行っていきたいと考えています。
横浜市も「大規模開発」ありきではなく、積極的に「市民」の声を聞く努力をすべきだと思います。
「市民代表が入る事業計画検討委員会」の設置を求める署名にご協力を!
署名呼びかけ
カジノは止めることができました。その後、市民意見募集・ワークショップを経て、山下心頭再開発検討委員会で 1年間余り審議されました。市民から8回にわたり延べ10,443件の意見が提出され、昨年12月26日まちづくりの方向性について「答申」が市長に渡されました。
でも皆さん、以下の問題があるのです。
<問題1) 延べ10,443件の意見は、どこに反映されたのでしょうか。
<問題2)12月に出された答申は、相反する「方向性」が盛り込まれていて分かりにくく、大規模開発ありきに読めます。また、「市民の意見」を事業計画の最初の段階から反映される仕組みは示されませんでした。
<問題3)山下ふ頭は、市民の共有財産です。横浜市民こそが山下ふ頭の未来について発言する責任と権利があります。市民の意見を反映させるには、一方通行の市民意見募集のやり方ではできず、市民代表が入る事業計画検討委員会を設置し、市民と双方向で議論する場が必要です。
ぜひ、署名にご協力を!
★オンライン署名(横浜市民でなくても、誰でも署名できます)
山下ふ頭再開発問題関連ホームページ
●市民による市民のための山下ふ頭を求める会(準備会)
●山下ふ頭に○○があったらイイナ
●横浜市再開発ページ